日本財団 図書館


 

なお、海上におけるコンテナ輸送には、内航船とはしけの他にフェリーも利用できる。現在、大阪湾内の港湾には、淡路、四国、九州、沖縄航路に60隻のフェリーが寄港しているが、これらのフェリーのうち九州などの長距離航路に就航するものは朝着岸し夕方や夜間に出航のパターンをとるため、昼間はコンテナ輸送用として利用可能である。淡路航路などの短距離航路では、長距離フェリーのような船の休止時間はほとんどないため、フェリー本来の業務とコンテナ輸送を兼務することは不可能と考えられる。

<長距離航路大型フェリーのシフト例>

・7時10分大阪南港入港
・8時30分化のフェリー入港のため離岸〜19時10分まで休船
・19時10分着岸、20時50分出航
上記のように8時30分から19時までは船体が空いているため、コンテナ輸送など他の用途に使用できるが、実際は貸切の予約があったり、船員不足などの要因で、休憩時間中に稼働できる日は週2日程度と思われる。なお、コンテナ積載シャーシを90台程度積載できる大型フェリーの1日当たりの貸切料金は相手港の港費を除いて約280万円である(コンテナ100本輪送すれば1本当たり28,000円)。

表4−7 大阪港内の港湾に寄港するフェリーの概要

077-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION